無責任すぎるソーリ

あの人の言動のいちいちに反発していたら、こちらの精神が持たないから、もっと重要なことに言及しよう。前回も書いたが、このまま借金を積み重ねていくと、恐ろしいことになるのはみんなわかっているのに、どうして誰も問題にしないのだろうか。それは今の大臣や議員がみんな、赤字国債の垂れ流しでにっちもさっちもいかなくなった頃には、自分は引退してしまっていると逃げているからだろう。役人は責任をとらないし、しわ寄せはみんな平民に来るのだけれど、楽観的な見方をする人もいないではない。

楽観論の最たるものは、国民の貯蓄が財政赤字を上回っているからというもので、どう考えてもおかしいでしょう。外国が日本国債を売りに回った時に、平民が営々として老後のために貯金したお金を、みんなで一斉に国債を買い支えるために拠出しなさいと言うことだけど、そんなことのためになけなしのお金を使う人はいますか。それでなくても将来に不安があるからの貯蓄なのだから、余計使わないでしょうが。

あと、日本が保有する全財産が借金を上回っているから安心なんて言う人の頭の程度を疑ってしまう。国債を買い支えるには現金が必要なわけで、国有地なんてへのたしにもならない。だから国債が信用をなくして売り浴びせられた時には日本銀行券の大量増刷しか方法がないわけで、行き着くところはハイパーインフレと決まっている。麻生財務大臣もあんな調子だから、本当に日本の数年先が思いやられる。

雇用統計で悪い数字が出ると、アベノミクスのぼろが露呈するからという理由で、いろいろと工作させているけど、もうそろそろソーリと距離を置かないとトカゲのしっぽ切りに遭うよ。それにしても国会質疑での野党の追及は甘いね。せっかく前の人がぎりぎりまで追い詰めているのに、時間切れで質問者が変わったとたんにまた最初から仕切り直しでは、役人に甘く見られても仕方ない。だから連携して、前の追及を引き継ぐようにすればいいと思うけど、無理だろうね。

あと、選挙に行かない理由として、自分ひとりくらい行かなくても(行って投票しても)変えられないなんて屁理屈をこねる人が多いけど、そんな人は政治に文句がつけられないんだよ。今の社会のあり方や自分の生活にまったく不満がなくて、将来も安心だというならいいけど、そんな人はいないだろう。だから文句を言うなら、あるいは政治に注文をつけるなら投票には行きなさい。それに若い人の投票率が低いのはソーリたちをよろこばせることになるのだ、という理屈くらいは自分で考えてね。