無責任な閣僚が野放し

正確には覚えていないけど(正確に覚えていなきゃ投稿するなとの批判が聞こえるようだ)、ある大臣が政策の不備を指摘されての答えがふるっていた。

「その頃はもう、俺は大臣やってないからなあ」この発言は少なくとも、大臣の真情を吐露したものとみられて、当時はかなり話題になった。今の閣僚およびソーリの発言や言動、命令などを見聞きするにつけ、この無責任大臣のいったことが思い起こされる。自分の子供や孫に素晴らしい日本を残してあげる、という日本人として最低限の保障もしなくてよいのなら、予算でも外交でも原発でも防衛でも、自分が辞任したあとのことなんて、それこそ後は野となれ山となれだもの。

そんなことはありません、今の大臣も閣僚もしっかり仕事をしていますという反論もあるかと思うが、それがすべてソーリへの忖度から出発していれば、日本丸の航路は間違った方向へ行ってしまうのが当たり前。

困ってしまうのは、ソーリの考え方や理想、米大統領の言いなりになって戦闘機を買わされる、無理やりに憲法を変える、などの一連の行動をやみくもに支持する人たち存在です。もちろんいろいろな考え方があって当然ですが、ソーリのすることを頭から信じてしまうのも危険だと思うのです。右も左も真ん中も、自分の立ち位置をわきまえた上で、たまには反対の立場でものを考えることも必要じゃないでしょうか。私は反安部で凝り固まっていますが、それでも柔軟に考えることもありますよ。

たとえば厚生年金などについて考えるに、みんなうまい具合に言いくるめられた感があります。今でこそふたりでひとりを支えているから資金が足りないなんて言ってますが、もっと以前は、7,8人でひとりを支えていた時代があったのです。当然資金は潤沢で余りますから、当時の野党がもっと支給を増やせと突っ込みました。すると官僚が将来のためにそれはできないと拒み、挙げ句の果てに170兆円くらいの余剰金を特別会計に繰り入れてしまったのです。そしてグリーンなんとかの箱物を建てては払い下げ、職員の飲み食いやレジャーに使ってしまったのですが、いまだに100兆円以上は残っているのです。だから毎年の不足分をこちらから繰り入れれば、そんなに保険料を上げる必要もないし、給付水準を切り下げる必要もないのです。

そんなことは誰も言い出さないのをいいことに、毎年の予算の不足分をこっそり補填するのに使われているのを知っていますか。嘘だと思うなら、予算案を見てごらんなさい。本当にこっそりと年金特別会計から5兆円くらいが繰り入れられていますから。

元々が私たちの先輩方が懸命に働いて積み立て、今の後輩達のために使われると信じて貯めたお金を、自分たちの無能力を隠すためにこっそり流用するなんて、それこそコソ泥、追いはぎ、ペテン師のレベルじゃありませんか。一国のソーリがペテン師なんて、なんて恥ずかしいのでしょうか。