モリとカケは違う

一般にモリカケ問題とかいわれるけど、騙されちゃいけないよ。こんな風に混同してしまうと、問題の本質を見誤る。

カケはソーリの竹馬の友に便宜を図ったもので、モリはペテン師の策略にまんまとひっかったという図式で、共通するのはソーリ夫人が名誉校長に就いたという一点だけ。

まずカケの方は、ソーリが直接指示を出すとあとが面倒なので、勝手に回りが忖度するように夫人を学園の名誉校長に据えたものだ。案の定、回りが勝手に動き回って、法律をねじ曲げ、記録を消し、税金を使い、最後は犠牲者まで出してソーリを守った挙げ句、カケ学園をまんまと成立させてしまった。この事案は、ソーリ夫人が名誉校長に赴任した時点で勝負がついてしまった感がある。それならこのアイディアを出したのが誰だとなるが、残念ながら当のソーリでないことは確かだろう。なにしろソーリは自分の頭で何か難しいことを考えると、とたんにおなかが痛くなって下痢をしてしまう病気持ちだから、第一次の失敗に懲りて、第二次では何も考えずにすむようなシステムで補佐されているから。ソーリ夫人が名誉校長になっていれば、任命権限を持たれている官僚は忖度しないわけにはいかないから、法をねじ曲げてまで闇の意向通りにするか、クビを覚悟でもの申すしかない。クビを覚悟でもの申したとたんに、公表されたくない情報をぶちまけられるから、官僚全員が萎縮してしまった。

あまり問題にされないが、カケ学園の名誉校長にソーリ夫人が納まったということ自体が、ソーリの友達を助ける結果となったのであって、そこまで見通していた誰かがほくそ笑んでいることだろう。ではなぜそのことが取り上げられなかったかというと、その事実が懸命に隠され通したからであって、ソーリ自身も共産党議員の追及にあって、ようやく最後の最後に白状したといういきさつもある。

モリはここに書くのもばからしいが、最初にペテン師っぽい役者がいて、そこにスタンドプレーで夫人が乗っかったというあたりが真相だろうか。なぜならソーリには実利がない案件だから、直接の指示を出すわけがない。ソーリを動かす原動力は間接的に自分の懐に入ってくるグレーなワイロであって、次回には巧妙なカラクリの方法をえぐる。